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皆さんこんにちは
Lib株式会社の更新担当の中西です
扱いを誤ると人身事故・環境事故・重大な品質事故に直結するカテゴリーを一挙に整理。ここでは法令を守った上での“現場での型”に集中します(具体の規制・申請は地域・国により異なるため、最新の法規と荷主指示を必ず確認してください)。
1. 危険物(化学品・可燃物・高圧ガスなど)
事前準備(絶対)
• SDS(安全データシート)の入手:品名/危険有害性/応急措置/保管・輸送条件。
• UN番号・クラス・梱包等級の確認。必要に応じ表示・票札・区画・隔離を実施。
• 積付け図に危険物位置と相互隔離を明示(酸化剤×可燃物などの相互禁忌を避ける)。
積み方・固定
• 直射日光・熱源から隔離。温度管理が必要な化学品は定温区画へ。
• 液体容器は縦置きが原則。バンド+トレーで漏洩に備える。
• シール・バルブの向きと保護を確認。二重梱包・シールテープで補強。
緊急時カード(車内常備)
1) 危険種類(クラス)
2) 初期対応(消火・漏洩・吸収材)
3) 立入禁止範囲の目安
4) 連絡先(荷主・消防・警察)
5) 運転者の安全確保最優先(無理な消火はしない)
2. 精密機器(医療機器・計測機器・サーバ等)
輸送条件の把握
• 耐衝撃・耐振動の許容値(例:◯G、◯Hz帯NG)を荷主仕様書で確認。
• 方向性(上下・水平・縦横)と傾斜禁止の有無。チルト・インパクトインジケータを貼付。
• 温湿度:結露NG。防湿袋+乾燥剤、車内の急冷・急加熱を避ける。
積み方・固定
• フローティング(浮かせる):緩衝材(発泡・エア)+板で面支持。点で押さえない。
• 上締め禁止指定なら直締め+角当て+治具で“押さえずに動かない”を作る。
• 微振動対策:段差・橋梁の継ぎ目で速度を落とす。低速・なだらか運転が最大の緩衝材。
ハンドリング
• 水平器で水平確認。搬入路の段差・傾斜はスロープを用意。
• 静電気対策(ESD):導電靴・リストストラップ、乾燥季は特に注意。
3. 長尺物(鋼材・配管・木材・サッシなど)
計画と法令の枠組み
• 全長・はみ出し長・幅・高さの法規チェック。必要時は表示・誘導・事前申請等を荷主と協議。
• 重心と撓み:3点以上支持を基本に、中間支持を増やして跳ねを抑える。
積み方・固定
• チョックとラッシングの対角固定。角保護を徹底。
• 端部マーキング:赤旗・反射で可視化。夜間は灯火。
• 横ズレ防止:ゴムマット+側板。束ね結束でばらけ防止。
走行と取り回し
• 内輪差・オーバーハングを意識した大回り。低速・広い交差で歩行者安全を最優先。
• 搬入先の旋回・天井高・エレベータサイズを事前確認。
4. 混載禁止・分離保管の考え方
• 危険物×食品/日用品:原則分離。
• 精密機器×長尺:接触・圧迫・落下の組み合わせを避けるため区画を分ける。
• 臭気強い品×吸着しやすい品:同載しない。
5. 現場テンプレ
• 危険物チェックシート:SDS入手/UN番号・クラス/票札貼付/区画分離/トレー準備/吸収材・中和剤/緊急カード搭載。
• 精密機器チェック:チルト・ショック指示/固定方法(直締めor治具)/緩衝材配置図/温湿度条件/静電対策/搬入導線図。
• 長尺チェック:支持点数/端部表示/経路幅・高さ/人員手配(押さえ・誘導)/雨天時養生。
6. 事故ゼロに近づくKPI
• 危険物の票札不備率
• 精密機器の再調整・初期不良率(輸送起因)
• 長尺の端部接触・擦過傷件数
• ヒヤリハット投稿数(量×質)
まとめ ✅
ハイリスク貨物は「情報を集める→型で積む→静かに運ぶ→語れる記録」。現場の“当たり前”を書式と治具で固定化すれば、事故は減り、作業者の不安も減ります。次回は共同配送・混載・路線便の活用。“小口でも安く・早く”を実現する設計に踏み込みます。
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次回予告: 「共同配送・混載・路線便の活用」——ハブ&スポークの設計、デポ運用、ラストマイル接続、コスト式とKPIまで徹底解説。
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皆さんこんにちは
Lib株式会社の更新担当の中西です
コールドチェーンのキモは「温度を下げること」ではなく、“狙った温度を崩さずに届けること”。冷やし過ぎも立派な品質劣化です。ここでは、冷蔵(おおむね0~7℃)、冷凍(-18℃以下目安)、定温(10~20℃帯など)を扱う現場での積み方・運び方・記録の型を徹底解説します。
1. まず決めるのは“温度帯×時間”⏱️
• 温度帯:製品仕様書の「保管・輸送温度」を最優先。野菜は0~10℃帯でも低温障害が出る種類(バナナ・キュウリ等)に注意。乳製品・精肉は狭い帯域で管理。
• 時間:積込→走行→荷降ろしの温度暴露時間を足し算で見積もり、最悪ケース(渋滞・待機)も含めた余裕を確保。
2. 事前準備が8割:プリクーリングと積込設計
• 車両プリクール:出庫15〜30分前から設定温度で運転。庫内サーモが安定してから積み込む。扉開閉で温度が跳ねやすい夏場は+5分。
• 製品の芯温:冷えていない荷を冷凍車で冷やすのはNG。“運ぶ”車で“冷やす”ことはできないのが原則。
• 積込順:扉側は最後に降ろすもの。温度に敏感な品は前方(冷気吹き出し側)へ。混載時は温度帯ごとに区画。
• 通気の確保:蒸発器(エバポレータ)の吹き出し・吸い込みをふさがない。壁面ベタ付けは禁物。スノコ・空間で冷気循環を保つ。
3. ドア開閉の作法
• 開ける回数を減らす:配送順に近い順→遠い順で手前に配置。扉1回の開閉は数分の吹きこぼしに相当。
• カーテン・パーテーション:ソフトカーテンで冷気漏れを軽減。多温度帯混載は仕切り板で区画化。
• 荷降ろし台車の先行配置:事前に扉近くへ寄せ、滞在秒数を削る。⏳
4. 記録と可視化:温度は“語れる”ようにする
• 温度ロガー:庫内の前・中・後に設置。製品に近い位置の疑似負荷(ゲルパック)で芯温寄りの挙動も見る。
• 点検頻度:出庫時/最初の納品後/中盤/帰庫直前。温度逸脱時は理由と是正(ドア開放長い、積込遅れ等)を併記。
• 帳票テンプレ:
o 日付/車番/設定温度/外気温/プリクール開始時刻
o 測定時刻/庫内前中後温度/イベント(積込/荷降ろし)
o 逸脱の有無/是正措置/最終判定(適合/要注意)
5. 冷蔵:乾き過ぎ・結露を防ぐ
• 乾燥対策:直風回避(風防シート)で葉物の乾燥を抑制。濡れ段ボールは強度低下→崩落の原因、吸湿シートを併用。
• 結露対策:搬入先の温湿度差で汗をかく。内袋+緩衝材で外箱保護。開封前に徐冷(数分)で温度差ショックを緩和。
6. 冷凍:再凍結は品質劣化の近道
• -18℃基準をキープ。解け/再凍結は氷結晶の成長を招きドリップ増加。
• 箱の強度:低温で脆くなる素材はベルト面圧に注意。角当て+添え板で面圧分散。
• 霜(フロスティング):扉開閉の湿気流入で霜が増える。除霜サイクルを把握し、積み過ぎで吸い込み塞ぎを回避。
7. 定温:化粧品・飲料・チョコ・ワインなど
• 温度帯明確化:10~20℃など。直射日光・熱源隣接を避ける。
• 振動・におい移りに敏感な製品は隔離区画に。香料強い品との同載はNG。
8. 混載のルール(温度×におい×衛生)
• におい移り:魚介・洗剤・香辛料と乳製品・菓子類は分離。
• 交差汚染:生鮮(未包装)と加工食品は区画分離。万一の液漏れを想定して下段にトレー。
• 清掃:日次の床・排水・ラダー、週次の壁・天井・エバポ周り。臭気の蓄積はクレームの元。
9. 積み方の基本(冷気の流れを殺さない)
• 壁面から10cm以上離す。床スノコで下からの回流を確保。
• 天井までの積み上げ禁止:吹き出し流が回らない。上部に層流空間を残す。
• 混載パレットは軽い×冷気を通す箱を上段へ。
10. すぐ使える現場テンプレ
• プリクール手順:設定温度→送風強→タイマー起動→庫内3点温度計測→出庫OKサイン。
• ドア開閉ルール:1回開放は60秒以内/荷物は手前に事前寄せ/開けたら言う(声かけ)。
• 異常時の連絡:「庫内温度が設定+5℃を超過。原因:待機30分。是正:荷降ろし順入替・ドア開閉最小化・カーテン使用。ETA再計算〇〇。」
11. KPIと監査
• 温度逸脱回数(便あたり)
• ドア開閉回数・開放平均秒数
• プリクール開始遵守率
• 清掃・除霜実施率/臭気クレーム件数
まとめ ✅
温度管理は“冷やす技術”ד開けない運用”ד語れる記録”。物理(通気・断熱・熱移動)を味方に、積み方と手順を型化すれば、季節波動にもブレない品質が手に入ります。次回は危険物・精密機器・長尺物の取り扱いを安全第一で深掘りします。
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皆さんこんにちは
Lib株式会社の更新担当の中西です
ECの拡大で、「最後の100m」が品質の決定打になりました。時間指定・不在・置き配・防犯・再配抑制……相反する要求をどうさばくか。本稿では、宅配現場で成果が出た手法を、明日から実践できる粒度でお届けします。🚀
1. 不在率を下げる“5つの手”🖐️
1) 事前通知:前日夕方&配達前30分の2段階SMS。再配予約リンクを添える。
2) 時間帯の自己選択:午前/14–16/16–18/19–21などの粗い枠+当日朝の狭窄(例:16–18→16:30–17:30)
3) 置き配ルールの事前同意:共用部・玄関前・宅配BOX・管理人預けの優先順位をお客様が選べるように。
4) 近隣預け:店舗・管理室・宅配ロッカー。地図上に表示して選べるようにする。
5) 地図メモ:オートロック暗証・インターホン表記・エレベータサイズなどを現場から蓄積。
置き配同意の文面テンプレ📱
いつもご利用ありがとうございます。次回以降の配達をスムーズにするため、置き配場所の事前同意をお願いします。候補:①玄関前 ②宅配BOX ③管理人預け ④指定場所(備考)。盗難・汚損時の補償範囲は約款に準じます。
2. 安全・コンプライアンスとの両立 🛡️
• 写真撮影は表札や室内を映さない構図で。人物が写った場合はぼかし。
• エレベータの同乗禁止エリアでは階段搬送の人員見積を事前に。
• 深夜帯は静音搬送(台車の静音キャスター・ドアクッション)と防犯着(反射・身分証明)を徹底。
3. ルート設計の“街の読み方”🗺️
• ポスト密度・宅配BOX普及率・坂道/階段比率でエリアを細分化。自転車+軽貨物+徒歩を組み合わせる。
• S字ルートとコの字ルートを建物群で使い分け、折返しゼロを目指す。
• 集合住宅はフロア一括で回る(※上下移動をまとめる)。
4. 荷姿とツールでスピードを上げる ⚙️
• サイズ別の車内ラックで扉開放→取り出し→扉閉の一連を10秒以内に。
• ハンディの“誤配ガード”(部屋番号読み上げ・バーコード照合)をON。
• 雨天は撥水袋+滑り止め付き台車で破損と転倒を防ぐ。☔
5. ヒヤリハットの“宅配版”🧯
• 犬・ペット:玄関内には踏み入れない。逃走・噛傷リスク。
• 段差・ぬれ床:滑りやすい玄関マット。片足先行→体重移動で安全確保。
• オートロック連続入館:居住者に付いて入らない。防犯ルール遵守。
6. 現場テンプレ 🧰
• 到着前通知:「◯◯便です。◯時◯分頃到着予定。置き配可否と場所をご指定ください。」
• 不在票(短文):「配達に伺いましたがご不在でした。アプリ/URLから再配日時をご指定ください。置き配の事前同意も可能です。」
• 紛失対応:「置き配品が見当たらない場合、アプリの『未着申請』からご連絡ください。写真・場所・時間の記録を確認し、補償のご案内をいたします。」
7. KPIとダッシュボード 📊
• 一次配達成功率(時間帯別・建物種別)
• 再配率/置き配採用率
• 平均滞在時間(建物種別)
• 誤配率(誤戸・誤棟)
8. チーム運用のコツ 👥
• 朝礼3分:事故情報・工事・天候・不審者情報の共有。
• 地図メモ賞:役立つメモを投稿したドライバーを週次表彰し、ナレッジを循環。
• 新人シャドー:最初の3日間は同伴配達で“建物のクセ”を伝授。
9. ケーススタディ 🎬
ケース:あるタワマンで再配率30%→12%に – 施策:①前日SMS+当日30分前通知 ②置き配場所の事前登録 ③管理室預けを許可 ④地図メモでエントランス導線とEV停止階を共有。 – 結果:一次成功率↑、平均滞在時間▲20%、クレーム▲35%。
まとめ
ラストワンマイルは顧客体験×安全×効率の合わせ技。通知・選択・地図メモの3本柱で不在を減らし、荷姿・導線・ツールで1配当たりの“秒”を削りましょう。次回は温度管理(冷蔵・冷凍・定温)のツボを掘り下げます。❄️🍎
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次回予告: 「温度管理(冷蔵・冷凍・定温)のツボ」——温度帯ごとの積み方、ドア開閉ルール、温度記録、コールドチェーンの“切らない”設計を具体化します。🌡️
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皆さんこんにちは
Lib株式会社の更新担当の中西です
「運ぶ」だけが運送の仕事ではありません。“受ける側”と“渡す側”の手際が良くなるほど、同じ台数・同じ人員でも成果が上がります。本稿では、倉庫・荷主との連携におけるマナーと、待機を減らし品質とスピードを両立させる現場改善の型をまとめます。🧭
1. 受付から退場まで——“一本の線”で考える
①受付(チェックイン)→②ヤード待機→③バース着車→④荷役→⑤書類確認→⑥退場。この流れを1本の線として設計し、詰まりやすい場所を特定します。 – 受付:必要書類(納品書・積載明細・危険物票・温度記録)の不足が遅延の大半。前日16時までの事前送付と受付到着前の再送テンプレで漏れをゼロに。📩 – ヤード:車番・到着順・積載内容をデジタル掲示。呼出の見える化でイライラ軽減。 – バース:バースの属性(歩行者交錯/フォーク/ゲートリフター)をラベル化し、荷姿に合うバースに自動割当。
2. ドライバーの“倉庫内マナー10箇条”📝
1) 指示系統は受付→現場担当→指示札の順に従う。勝手移動禁止。
2) 速度5km/h以下、徐行優先。歩行者最優先。
3) エンジン停止・輪止め・サイドブレーキ・ドア全開禁止(フォーク干渉防止)。
4) タバコ・火気厳禁区域の徹底。電子タバコも含む。
5) 撮影禁止の確認。必要写真は許可範囲で。
6) PPE(ヘルメット・安全靴・反射ベスト)着用。
7) 指差呼称:「右良し、左良し、後方良し」バック誘導は停止合図を優先。
8) 荷役中のスマホ操作禁止。📵
9) 声かけ:「フォークさん通ります」「ベルト外します」——短い一言が事故を減らす。
10) 清掃・原状回復:抜け毛布・切れ端・PPバンドや端材は置きっぱなしゼロ。
3. 待機削減の三種の神器 ⏱️
• バース予約(アポイント):時間窓と荷姿・所要時間を事前申告。ピークを平準化。
• 事前情報(ASN):品目/数量/パレット数/荷姿/車両属性(ゲート有無)。受付作業を30秒化。
• ヤードガイド:車番表示+矢印で迷いゼロ。音声案内やSMSリンクも有効。
事前連絡テンプレ(そのまま使える)📱
件名:明日◯/◯ 納品(◯◯社)事前連絡/車番◯◯
本日お世話になります。◯◯運送の△△です。明日◯:◯着の納品に関し、以下の通り事前共有いたします。 ・品目/数量:◯◯×◯パレット(総重量◯kg) ・荷姿:段ボール/木枠/長尺3m ・車両:2tゲート車/台車可 ・必要時間見込:30分(検品含む) ・注意事項:オートロックあり、搬入口B、エレベータW1100×D1300×H2100 変更等ございましたらご指示ください。
4. 受入側が喜ぶ“荷姿・表示の工夫”🎯
• ラベル:品名・行先・数量・バーコード。扉側から読める向きに統一。
• パレット:差込方向統一・はみ出しゼロ。ストレッチの巻き終わりを内側へ。
• 先入先出(FIFO):製造日・ロットを一面に集約。ピッキングが半分の時間に。
5. 返品・逆流(リバース)を設計に入れる 🔁
• 返品動線を通常動線と交差させない。入口と出口を切り分ける。
• 原因コード(破損/期限切れ/誤送/受入拒否)で次の打ち手が変わる。コードが曖昧だと改善できない。
• 資材回収(パレット・通い箱・保冷剤)は回収伝票で「数・状態」を記録。紛失・破損を可視化。
6. KPIと可視化 📊
• 受付からバース着車までの平均待機(分)
• 1バースあたり処理件数/平均処理時間
• 書類不備率/ASN未送率
• 返品率(原因コード別)
7. 小さな改善の積み上げ(カイゼン)🧰
• フォークと歩行者の交錯地帯にカラーチョークとミラー。
• 検品テーブルの高さ統一で腰痛減→作業速度↑。
• 台車のホイール清掃日を決め、床の黒筋を減らす。
まとめ
倉庫・荷主との関係は“気持ちよく回る導線”の設計勝負。バース予約×ASN×ヤードガイドの三点で待機を削り、表示・荷姿・マナーで安全と品質を底上げしましょう。次回は宅配・EC時代のラストワンマイル攻略です。📦
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